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- ナイトホスピタル
- ナイトホスピタル → 夜間病院
夜間のみ患者を収容診療する医療施設です。 老人病院や精神病院に併設される場合が多く、デイホスピタルと同じく、退院後家庭や社会に戻る間の施療を無理なく行うことを目的としています。
- 難聴(なんちょう)
- 聞こえの感覚の低下した状態をいいます。
外耳・内耳の障害によって振動の伝導障害が生じるものを伝音難聴といい、内耳に音が伝わっても感覚細胞でうまく変換できない状態を感音難聴、内耳性難聴といいます。 難聴の程度はオージオメーターで計測され、30dBではささやき声は聞こえず、それより大きい声は聞こえる軽度難聴、70dBでは、裸耳では普通の話し声が聞こえない中等度難聴、100dBでは、裸耳では叫び声も聞こえない重度難聴と考えられます。 身体障害者福祉法では、70dB以上の人を聴覚障害者としています。
- 難病(なんびょう)
- 医学用語や特定の疾患を指す用語ではありませんが、行政対象とする疾病を指しています。
昭和47年、厚生労働省は「難病対策要綱」によって下記のものを難病として行政の対象と定めました。 難病のうち指定された特定の疾患は特定疾患といいます。 (1)原因不明、治療方法未確立、後遺症を残す恐れの少なくない疾患 (2)経過が慢性にわたり、単に経済的な問題のみならず介護等に著しく人手を要するため、家庭の負担が重く、精神的にも負担の大きい疾病
- 2次判定(にじはんてい)
- 介護保険を利用するためには、まず「要介護認定」を申請するところから始まります。
申請をするとまず訪問調査によるコンピュータ判定があり、これを1次判定といいます。 さらに、1次判定の結果と主治医意見書、訪問調査の特記事項をもとに、市が設置する保健(看護協会など)、医療(医師会、歯科医師会、薬剤師会)、福祉(介護保険施設や社会福祉事業の代表)の学識経験者で構成する介護認定審査会が2次判定を下します。 介護や支援が必要な状態かどうかを検討し、要介護度を認定することになります。
- 日本介護福祉士会方式(にほんかいごふくししかいほうしき)
- 日本介護福祉士会が作成した、高齢者介護サービスにおけるケアマネジメントの評価方式のことです。
衣食住・心身の健康・家族関係・社会関係などの項目について、本人の意欲や関心などを把握できるように作ってあり、利用者側から見た生活上の困難を記載するとともに、それに対するかかわり方をも示していこうというものです。
- 日本社会福祉士会方式(にほんしゃかいふくししかいほうしき)
- 日本社会福祉士会が作成した、高齢者介護サービスのケアマネジメント用の評価方法です。
住環境や福祉用具に関する詳細な項目があることや、高齢者本人や介護者の意見が記入できる事などが特徴で、全体的に自由に記入できる部分が多くなっています。
- 日本ソーシャルワーカー協会(にほんそーしゃるわーかーきょうかい)
- 昭和35年に設立された、社会福祉にかかわる各職種の研修や交流を目的とした団体です。
社会福祉従事者や研究者を中心に構成され、委員会(7つ)による意見交換や機関誌の発行、国際交流などの活動をしています。
- 入浴サービス(にゅうよくさーびす)
- 身体の不自由などによって入浴が困難な者に提供されるサービスです。
在宅の要介護者が施設の設備を利用してサービスの提供を受けるものと、移動入浴車を利用して家庭でサービスを受ける訪問入浴とがあります。 入浴サービスは長期にわたる在宅介護を支援することを目的に、公的施策または民間が独自に行うものです。 介護保険制度では、訪問入浴介護が居宅サービスのひとつに位置づけられ、デイサービスでも提供されます。
- 尿失禁(にょうしっきん)
- 排泄機能の調節ができず、不随意あるいは無意識な便・尿の漏れが、社会的または衛生上の問題となる状態をいいます。
(参考)腹圧性尿失禁、切迫性尿失禁、溢流性尿失禁、機能性失禁、便失禁
- 任意後見制度(にんいこうけんせいど)
- 公的機関の監督下で任意代理を行う制度です。
あらかじめ自分で任意後見人となる人を選んでおいて、将来自分の判断能力が衰えてきた時に、契約内容に基づいて自分の生活、療養看護、財産管理に関する諸手続きを自分の代理人として行ってもらうものです。 この制度は、家庭裁判所が任意後見人の見張り役である後見監督人を選任し、家庭裁判所の監督の下でなければ、効力を発しないので安心できるといえます。
- 認定調査(にんていちょうさ)
- 認定調査 → 訪問調査
介護保険制度の下、要介護認定・要支援認定の際に行われる調査です。 被保険者からの申請で、認定調査員として市町村の職員もしくは市町村から委託を受けた介護保険施設などの介護支援専門員(ケアマネジャー)などが、被保険者宅へ訪問し面接のうえで認定に必要な調査を行います。 認定調査はサービス調査表(認定調査票)<概況調査・基本調査・特記事項から構成される>を用いて全国一律に公平かつ客観的に行われます。
- 認定調査員(にんていちょうさいん)
- 認定調査員 → 訪問調査員
介護保険被保険者が行った要介護認定の申請に応じて、市町村から派遣される面接調査員のことを指します。 市町村の職員または市町村から委託を受けた介護支援専門員が担当します。 全国共通で使用する調査票に基づいて、心身の状態や環境など要介護状態の区分を判定するのに必要な79項目について調査がなされるものです。
- 認定調査票(にんていちょうさひょう)
- 要介護認定・要支援認定の調査に使われる全国共通の調査表です。
(1)現在の状況に関する「概況調査」 (2)心身の状況と特別な医療に関する79項目の「基本調査」 (3)「特記事項」から構成されています。 「基本調査」の結果をもとに次の1次判定を行い、さらに「特記事項」は2次判定の際に用いられます。
- 寝たきり度判定基準(ねたきりどはんていきじゅん)
- 「障害老人の日常生活自立度(寝たきり度)判定基準」作成検討による報告書で、平成3年10月に厚生労働省の依頼を受けて作成されました。
「寝たきり」には統一的な定義がなく、その把握については関係者の間で個々に行われている現状を踏まえたものです。 同基準では障害老人の自立度を、ランクJ(生活自立)、ランクA(準寝たきり)、ランクB(寝たきり)、ランクC(重度寝たきり)にランク付けしています。
- 寝たきり老人(ねたきりろうじん)
- 「国民生活基礎調査」(厚生労働省・1998年)によれば、「要介護者でほとんど寝ている状態が6カ月以上続いている者」と規定しています。
厚生労働省は「寝たきり老人ゼロ作戦」に基づき、リハビリテーション事業の強化、脳卒中や骨折予防のための保健事業の充実に力を注いでいます。
- 寝たきり老人ゼロ作戦(ねたきりろうじんぜろさくせん)
- ゴールドプラン(高齢者保健福祉推進10カ年戦略)の中で定められた施策で、「寝たきりゼロへの10カ条」の作成や地域におけるリハビリテーション体制の強化、脳卒中情報システムの整備のほか、ホームヘルパーや機能訓練などの在宅サービスの拡充などを行っています。
- ねんりんピック
- ねんりんピック → 全国健康福祉祭
高齢者を中心とした国民の健康保持・増進、社会参加、生きがいの高揚を目的とした祭典です。60歳以上の高齢者を主な参加者とするため、「ねんりんピック」の愛称でも呼ばれています。 第1回大会は昭和63年に兵庫県で行われました。以降、各県持ち回り方式で開催されています。
- 脳血管疾患(のうけっかんしっかん)
- 脳梗塞と脳出血に代表される脳血管障害は、老人の脳・神経系の疾患の中でもっとも多い病気です。ほかに脳動脈瘤の破裂などによるクモ膜下出血、脳血栓等があり、麻痺や言語障害、知的機能障害を引き起こすため、痴呆や寝たきりの大きな原因になります。
- 脳血管性痴呆(のうけっかんせいちほう)
- 初老期の痴呆でアルツハイマー型と同様に多いのがこの脳血管性痴呆です。
動脈硬化や心臓などの病気でできた血栓が脳の血管に詰まって、脳組織が壊死状態(脳梗塞)になったり、出血を起こしたりして、脳の機能が広範囲に障害を起こし、脳血管性痴呆になります。 かつて初老期の痴呆では、この脳血管性痴呆が圧倒的でしたが、今ではアルツハイマー型と同じ割合になってきています。
- 脳卒中(のうそっちゅう)
- 脳の血管障害の総称です。
脳内出血、脳梗塞、くも膜下出血、一過性虚血などがこれに含まれます。脳卒中全体の60%を占めるのが脳梗塞、次いで30%が脳内出血です。 これらの疾患によって脳の一部が障害されると、片麻痺、単麻痺、小脳失調などの運動障害、痛みや温冷感覚の脱失などの感覚障害、失語症などの言語障害、その他高次脳機能障害といった症状が現れます。 脳卒中罹患後の過度の安静はさまざまな廃用性症候群を引き起こすため、早期にリハビリテーションを始めることが大切です。
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