指定介護療養型医療施設は長期にわたる療養に対応した施設で、医療、看護に併せて介護や機能訓練を受けることができます。
指定介護療養型医療施設には療養病床のほか、老人性痴呆疾患療養病棟、介護力強化病院があります。
入院対象者
- 要介護1~5の認定を受けた人
- 病状が安定し、長期療養を必要とする人
※療養病床などの医療施設には介護保険適応の病床のほか、医療保険適応の病床もあります。
医療保険を利用して入院する場合には、要介護認定は必要ありません。
設備・生活
一般の病院に比べ病室(1~4人部屋)の面積は広くなっています。このほか食堂、浴室、機能訓練室などがあり、長期療養に適した環境が用意されています。
施設でのサービス提供は、患者の病状や希望に応じて行われるのが望ましいとされています。食事や入浴、機能訓練のほか、楽しみとしてレクリエーション活動なども用意されています。入院患者の家族やボランティア、地域住民との交流も行われています。
指定介護療養型医療施設の種類
療養病床
病院、診察所の病床のうち、長期にわたる療養を必要とする患者のための一群の病床
老人性痴呆疾患療養病棟
自宅やほかの施設で療養が困難な痴呆性老人に、精神的医療と介護を長期間提供する施設
介護力強化病院
一般病院に比べ介護職員の数を多くし、介護に重点を置いた医療を行う病院。
介護保険導入後3年(平成14年度まで)をめどに療養病床へ転換することになっている。